脳ドッグ

ネットで予約、スマホで結果の脳ドック
閉所が苦手の方にも優しいオープン型MRI

脳ドックの目的

生活習慣病のイメージ写真

脳ドックは無症候あるいは未発症の脳および脳血管疾患を発見し、それらの発症あるいは進行を防止することを目的としています。当院ではご要望の多いMR検査に項目を限定し、1回の受診ですむ脳ドックを行います。

脳ドックの対象

健康診断の一環として、脳疾患の症状はないが、脳の状態を調べてみたい方が対象です。脳卒中の家族歴、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満、喫煙などの危険因子を有する中・高齢者がよい検査対象とされています。頭痛、めまい、しびれなどの症状がある場合・物忘れで支障が出ている場合・脳疾患の既往をお持ちの方などは撮影方法に変更や追加が必要な場合があるため一般外来での保険診療をお勧めいたします。

検査の内容

  1. 頭部MRI検査:脳実質内の病変を検索します。
  2. 頚部・頭部MRA検査:頚動脈狭窄や頭蓋内動脈の異常を検索します。
    およそ1週間程度で検査結果レポートをお届けいたします。画像診断には株式会社エムネスの放射線診断専門医による遠隔読影を利用しています。

発見される代表的な異常は以下のとおりです。

  • 無症候性脳梗塞
  • 大脳白質病変
  • 脳微小出血
  • 無症候性頚部・脳主幹動脈狭窄・閉塞
  • 無症候性未破裂脳動脈瘤
  • 無症候性脳動静脈奇形・海綿状血管腫・ウイリス輪閉塞症
  • 無症候性脳腫瘍及び腫瘍様病変 など

MR装置

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AIRIS Vento Plus(富士フィルム)
永久磁石型、磁場強度0.3テスラのオープン型MRIです。検査時に筒の中に入る構造のMRIと比べて左右に広い空間が開放されているため、閉所が苦手の方にも検査が受けやすい機種です。過去3年間(2021〜2024年)に閉所が苦手といわれた方44名中40名で検査ができました。検査時間はおよそ20分です。

弱点としては超伝導型MRIと比較して画像が荒くなることです。このため当院では通常の水平断に冠状断(前後から見た画像)・矢状断撮影(側方から見た画像)を加えて3次元的に病変を把握して診断精度を高めています。

MR検査での注意

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  • 心臓ペースメーカー、人工内耳・中耳、磁石を利用した義歯、体内埋込み型インスリンポンプ、圧可変型脳室・腰椎シャント、除細動器、神経刺激装置、美容整形用金糸など金属を含む医療機器等が植込みまたは留置されている場合には、原則的にMR検査は実施できません。
  • MR対応型のステント、プレート、人工関節などについては一部で検査ができない場合や支障が出る場合がございます。また、入れ墨・アートメイクではインクに磁性体が含まれる場合は火傷や変色の可能性があります。前もってご相談ください(0422-51-7777 MR検査担当)。
  • カラーコンタクト、白髪染め・増毛パウダー、マスカラ、アイシャドー、UVケア用品、デオドラント・制汗剤などの使用は控えてください。
  • 湿布、カイロ、エレキバンなどは控えてください。
  • キャッシュカードなどの各種磁気カード、携帯電話、時計などの電子機器、金属物、金属物を含む義肢等は検査室内に持ち込めません。
  • 閉所恐怖が心配な方は検査方法を工夫いたしますので、あらかじめお申し出下さい。検査中は緊急ブザーをお渡しいたします。

予約

脳ドックは予約制です。CLINICSアプリからお申し込みください(メールアドレスとクレジットカードの登録が必要となります)。ご予約時に上記のMR検査での注意についてご確認ください。

費用

  • 検査料金 ¥19,800円 (消費税込、クレジットカードに請求いたします。)脳ドックは自費診療となります。

流れ

1、受診当日のご注意
        
  • 検査当日は食事をとってかまいません。お薬(内服薬)も普段通りにお使いください。
  • MRI検査予定時刻の10分前に受付へお越し下さい。
2、当日ご持参いただくもの
  • マイナンバーカード(健康保険証)、運転免許証など本人確認ができるものをお持ちください。
3、当日の流れ
受付→更衣→検査→更衣、およそ1時間程度で終了。後日、検査結果レポートをCLINICSアプリでお届けいたします。

よくある質問(FAQ)

MRI・MRA検査とはどのような検査ですか。
磁石と電磁波を使った断層撮影装置です。磁石の中に寝ていただき体に電磁波をあてます。体内の水成分が共鳴して出てくる信号をコンピュータで画像処理します。検査中は、工事現場のような音がしますが、痛みを感じることはありません。また、X線を使用しないので放射線被爆の心配もありません。体内に磁性体があると検査ができない場合や影響が出る可能性があります。
脳ドックで何がわかりますか。
脳の萎縮、大小の脳梗塞・脳出血、脳動脈の状態、脳動脈瘤の有無、脳腫瘍など脳疾患などが診断できます。
脳ドックでわからないものはなんですか。
将来アルツハイマー型認知症になるかどうか、2mm以下の小さな脳動脈瘤、骨の情報などはわかりません。
脳ドックはどんな人が受けるべきですか。
脳卒中の家族歴、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満、喫煙などの危険因子を有する中・高齢者がよい検査対象とされています。頭痛やめまいなどの症状がある方は一般外来での受診をお勧めいたします。
隠れ脳梗塞とはなんですか。
無症状あるいは症状に気づかれることなく発症した脳梗塞で、多くは小さな脳梗塞です。脳卒中や認知症の危険因子と考えられています。
脳動脈瘤が見つかったらどうしますか。
大きさ・部位・形などによって経過観察を勧める場合と、手術を勧める場合があります。
アルツハイマー型認知症はわかりますか。
アルツハイマー型認知症では発症して2年後程度で画像検査での脳萎縮が診断可能となって来ると言われています。